プログラムに対話(ダイアローグ)を取り入れる試み

リワークでは、日々、復職に向けての再発防止策を考えています。
それは、よりよい働き方を考えることでもあります。
しかし、多様な働き方が存在する現代では、よりよい働き方の正解はわからないのではないでしょうか。
ではどのように、よりより働き方を見つけていけばよいのでしょうか?

新宿御苑前リワークセンターでは、対話(ダイアローグ)を活用し、新しい働き方を生み出すことを試みています。 そこではオープンダイアローグの考え方を参考にしています。
「対話のことば」(井庭 崇、長井雅史 共著)によると、オープンダイアローグから見出した対話の最も大切な本質を、 「体験している世界を内側から感じる」「多様な声が生じる場にする」「新たな理解を一緒に生み出す」としています。

「オープンダイアローグ対話実践のガイドラインウェブ版(第1版)」(ODNJP)には、オープンダイアローグの7つの原則として、「即時対応」「社会的ネットワークの視点を持つ」「柔軟性と機動性」「責任を持つこと」「心理的連続性」「不確実性に耐える」「対話主義」が示されています。
この中で、対話実践の理念・思想をあらわしている原則は、「不確実性に耐える」「対話主義」になります。それぞれ、以下のような考え方です。

〇不確実性に耐える→答えのない不確かな状況に耐える
・結論を急がない
・すぐに解決したくなる気持ちを手放す
・葛藤や相違があったとしても、その場にいる人々の多様な声を共存させ続ける

〇対話主義→対話を続けることを目的とし、多様な声に耳を傾け続ける
・対話することは何らかの手段ではなく、それ自体が目的であり、解決はその先に現れるものである

当リワークでは、特に対話を重視したプログラムとして、「休職・復職を語る会」、「再発防止検討会」、「テーマトーク」などがあります。そこに上記の考え方を取り入れるようにしています。
幸いリワークには多様な働き方をしている人たちが集まっています。そこを活用し、その多様な視点や意見から、対話を通じて新たな働き方が生み出される場になるように試みています。

 

当院クリニックの情報

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  • リワークは毎週月~金(10:00~16:00)でプログラムを行っております。
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