気持ちの切り替えスイッチ

季節の移り変わりを感じる今日この頃、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

照りつける夏の日差しは鳴りを潜め、ここ最近はどんよりした曇り空が

多くなってきました。すっきりとしない空を仰ぎ見ると

気持ちまでズンと重く感じる方もいらっしゃると思います。

気分が重くなり始めた時、もしくは重くなりそうだと感じた時、皆さんはどんな対処をしていらっしゃいますか? どのような気晴らしをしておりますか?

 

色々な方法があると思います。お気に入りの方法や習慣になっていることもあるかもしれませんね。

 

甘い物を食べる、お酒を飲む、煙草を吸う、外食する、友達と遊びに行く、音楽を聴く、湯船につかる・・など

挙げていったらキリがないでしょう。

 

さて様々な方法がある中で、お財布にも優しく、効果があると様々な研究発表がなされている対策方法の一つをご紹介したいと思います。

 

それは有酸素運動です。

 

有酸素運動と言えばダイエットなど、健康維持のための方法としてよく耳にすると思います。ご自身の生活に既に取り入れていらっしゃる方もいるかもしれませんね。

(*筋力トレーニングは、効果に関する評価が一貫していないため割愛しております)

 

メンタルヘルス対策として、1回の運動に要する時間ですが、30~60分程度が望ましいようです。

運動の習慣がない方、仕事でお忙しい方、家事・育児でなかなか時間がとれない方、そして休職したてで体の立て直しをし始めた方からすると、とてもそんな時間をとることは難しいと感じていらっしゃると思います。

 

そんな皆さまに朗報です。

先行研究では10分間の有酸素運動でも効果が期待できるようです。

 

運動方法としては、取り組みやすいものを試していただくことが良いと思いますが、思いつかないという方へ、いくつかお勧めのものを紹介します。

 

一つ目はヨガやストレッチ運動です。

屋内で取り組めますので、天候に左右されず実施可能であり、10分の隙間時間を見つけやすいというメリットがあるので、お勧めです。

 

二つ目はウォーキングです。

台風など悪天候時に実施が困難になるというデメリットはありますが、吹き抜ける風、景色、その場の匂いなど、五感をフル活用し気持ちを活性化できるメリットがあります。

また、歩く時の姿勢や呼吸を調整することで、さらに気持ちの切り替えをしやすくさせることが期待できます。

 

10月20日、21日には、当院のすぐ近くの新宿御苑にて「新宿御苑のバラを作る人と語るガイドウォーク」というイベントがあります。

自然の緑に囲まれ運動すると、なお効果があるとも言われております。

このイベントをウォーキングのきっかけにしてみると良いかもしれませんね。

 

さあ、それでは皆さん

今日から有酸素運動を取り入れて、offモードの気分を切り替えていきましょう!

 

 

当院リワークプログラムでは気持ちの切り替え方について、個別の振りかえりや認知行動療法など、様々なプログラムを通して、アイデアや工夫していることを互いに出し合い、対処スキルの拡充を行っております。

 

ご興味のある方、当院リワークプログラムの見学・相談のご予約をお待ちしております。

 

【参考文献】

〇永松 俊哉(2013)「抑うつ改善に及ぼす運動の効果」総合病院精神医学 Vol.25,No.3

〇Carissa Wilkes , Rob Kydd ,Mark Sagar ,Elizabeth Broadbent(2016)「Upright posture improves affect and fatigue in people with depressive symptoms」 Journal of Behavior Therapy and Experimental Psychiatry Vol.54 p143-149

〇心が大きくなる坐禅のすすめ(2007) 中野東禅 著 三笠書房

〇スタンフォードの自分を変える教室(2012) ケリー・マクゴニガル 著 神崎朗子 訳

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