20分の行列は長いか?

こんにちは。

台風や天候の荒れが続いていますね。
このところ週末が毎回雨なので、ついつい家にこもりたくなってしまいますが、皆さんはいかがでしょうか。
気分をリフレッシュさせるためにも、余暇活動は大切です。大きなイベントだけではなく、「ちょっとした気分転換」になることもたくさん持っておけると良いですね。

ちなみに、私は先週末は友人と日帰りの温泉施設に行って旅行気分を味わいました。
入場時にはたまたま行列ができていたのですが、そこでは友人とこんな会話をしていました。

「全然列が進まないね。」
「もう20分も待たされてる。待ちくたびれたね。」
「20分も待ったんだからそろそろ進むんじゃない?」
「長く待つの耐えられないんだよね。もう帰ろうよ。」
「そんなに長い?うーん、そうだねえ…」

結局この5分後に列がまとめて進み、5時間もそこに滞在することになりました。
他愛ないやり取りですが、もし列がしばらく経ってもまったく進んでいなかったら、恐らく気まずい雰囲気で帰ることになっていたかもしれません。

20分の行列を「まだ待てる」と思うか、「もう限界!」と思うかは、たとえ気の合う友人同士でもぜんぜん違います。
「もう限界!」と思っている人にとって、行列は耐えがたい苦痛なのでしょうが、「まだ待てる」と思っている人にとっては、せっかく待ったのに目的が果たせないことが苦痛なのです。

このようにお互いの感じ方、考え方が違う時、私たちはしばしば衝突や気まずい思いをします。
仕事のストレスなども、誰かが悪いことをしたというより、こういった「出来事に対する感じ方の違い」から生じていることも多いのではないでしょうか。
(例が単純なもので恐縮ですが…)

実は、上のやり取りの後、私たちの意見はこんな風にまとまったので、待っている間はお互いに気まずい思いをしなくて済みました。
「寒いし立ってるの疲れるよね。私は楽しみにしてたからもうちょっと粘りたいな。あと5分待って1人も進まなかったら帰るのはどう?」
「そういうことなら、10分待ってもいいよ。」

帰りたい人は、10分だけ我慢して相手を急き立てない。
待ちたい人も、10分待って状況が変わらなければ、諦めて文句を言わない。
意見が対立する時のコミュニケーションには、こういった、お互いへの理解と譲り合いが必要になってきます。
とても簡単なことのようですが、シチュエーションがもっと深刻だったら、そんなに簡単にはいきませんよね。

こういったコミュニケーションの振り返りや練習を、リワークでのプログラムの一環として行っています。
休職中の方で、「人とのコミュニケーションで不満やストレスを感じることが多い」というような方は、リワークを使った職場復帰も検討してみてください。

余談ですが、これからの季節に向けて、身体が温まる温泉施設はとっても良かったです。心のトレーニングをするときも、健康な身体は大事な基盤になりますので、皆さんも温泉とはいかないまでも、湯船に浸かっての入浴を心掛けるなど意識してみてくださいね。

当院クリニックの情報

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