怖い話を聴いたあと

こんにちは。

また暑い日が続いていますね。
こんな時期は、涼しくなるような怖い話が聞きたくなります。思わずホラー映画を借りてしまいました。

最近知ったのですが、「夏といえば怪談」というのは欧米にはない文化だそうです。日本ではお彼岸にご先祖様をお迎えするといった分化がありますし、それで「夏=怪談」が根付いたのかもしれません。
とはいえ、怪談やホラー映画を見ると寒気がする、というのは万国共通のようです。

その理由は、「怖い話と寒気」の関係は、実は自律神経とも関連しているからなんですね。

怖い話を聞くと、不安や恐怖などのストレスを強く感じます。
そうすると交感神経が活発になります。
心臓の血管は拡張し、ドキドキして心拍数が上がります。ところが、毛穴や皮膚表層の血管は逆に収縮するので、鳥肌が立ったり、血流が悪くなって身体が冷たくなるのです。
別に幽霊が背後を通っていったからとか、そういうわけではありません。

さて、怖い話を聞いたときに身体に起こっていることは、実は「大勢の前で話すとき」だったり「怖い上司との打ち合わせ」などの緊張場面と同じだったりします。
原因は別だとしても、要はストレスが身体に作用しているのです。

幽霊なんていないと分かっていても、怖くなって鳥肌が立つ…
別に怒られるようなことをしていなくても、緊張して動悸がする…

こんな風に、現実に何が起こっているかに関係なく(何も起こっていないと頭で認識していたとしても)、恐怖や不安を感じてしまうことってありますよね。
幽霊なんて見えなくても本当はいるかもしれない、突然出てくるかもしれない、実はもう自分の後ろに……など考えたらきりがありません。
だから、上記のような場面で不安や緊張と闘おうとするのは、幽霊と闘うようなものかもしれません。

ではどうすればいいのでしょうか?
「いま現在の自分の感覚に向き合う」ことが大切です。

例えば、一人でお風呂に入っていて幽霊が怖くなり、目をつぶってシャンプーするのが怖い!という場面なら。
「お湯加減が気持ちいいなあ」とか「身体を洗ってスッキリ!」という感覚の方に意識を向けると、怖い気持ちは薄れてきます。

今ある自分の感覚をきちんと掴めるようになることが、恐怖にとらわれないための第一歩です。

この方法なら、本当に幽霊がいたとしても大丈夫ですね!
今年の夏も安心して怖い話を楽しみましょう。

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