天候の変化に対応する

今年の夏はお盆前には台風が上陸したり、先週は雨続きで肌寒い日が続いていますね。
例年であれば残暑が厳しく、まだまだ蒸し暑さが続いているはずですが…
夏本番に向けて夏物の衣類や寝具などを買ったけれども、
突然涼しくなったので使う機会があまりなく、肩透かしを食らった方も少なくないのではないでしょうか。

この時期の急激な天候の変化は体調不良につながり、
体がだるい、頭が痛い、眠気が強くてボーっとする、気持ち悪いなどが生じやすいです。

これは【気圧と湿度の変化】が影響を大きいとされており、以下のような理由があります。
①低気圧に伴う低酸素状態
雨が降ったり台風が近づいてくると気圧が低下します。
低気圧では空気中の酸素濃度が薄くなり、体を動かす必要なエネルギー(酸素)が不足した状態になります。
少ない酸素で生き長らえるために省エネモードに変わるので眠気、だるさが生じます。

②低気圧に伴う脳血管の拡張
天気が悪い日(=気圧が低い日)にポテトチップスの袋やカップラーメンの蓋が膨らむのを見たことがあるかと思います。
それが脳内でも起こります。気圧の低下に合わせて、脳内の血管も膨張されていきます。
膨張した血管が周囲の脳神経に触れることが刺激となり、頭痛、吐き気、めまいなどにつながります。

また低気圧では血圧が低下するため、血流の循環量が減少し、脳に届けられる血液量は少なくなります。
脳内の血流が減少すると、ストレスを感じて血管は拡張して対応しようとするため頭痛を促進していきます。

③高湿度に伴う自律神経の乱れ
ムシムシと暑さだけでなく空気が湿っぽいと息苦しさを感じますね。
湿度が高くなると汗をかきにくくなり、体内に水分を溜め込むようになります。
これがむくみとなり血流減少して、体が重たく感じたり息がしずらく感じたりします。
また体に熱がこもるのでストレスがたまり自律神経のバランスが崩れていきます。

天気の変化に身体は敏感に反応します。対策のポイントとしては【全身の血流を改善させること】です。
全身に血液がいきわたることで眠気や頭痛、だるさなどの改善につながります。具体的な対策としては

・体が重くてつらい、眠くてボーっとする時こそ運動をする
眠い、だるいからといって動かないと血流はさらに滞ります。
頭痛の原因になったり、全身に酸素を送る量が減るので眠気、だるさは改善しません。
体を動かすことで体が目覚めてきますし、昼と夜のメリハリがついてきます。

・暑くてシャワーですませたいけど、湯船に入る
ゆっくりぬるめのお湯につかることで全身の血流が改善します。
リラックス効果もあるので肩や首のハリの改善にも効果的です。
汗をかく機能も向上するので、体温調節をしやすくなります。

・体を温めるような食生活
暑いからといって冷たい飲み物、食べ物ばかりではありませんか?
体内を冷やすことで代謝は落ち、全身の血液の流れも悪くなります。
しょうがやニンニクなど体を温める食べ物や温かい飲み物、もしくは常温の水分がおすすめ。

などがあります。

9月に入ると少しずつ涼しくなっていきますが、まだ秋雨や暑い日がまだまだ続きます。
天候の変化についていけるように対策を練り、つらい季節を乗り切る準備をしましょう。

当院クリニックの情報

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