新米日記 13粒目【冷やし過ぎて夏バテ?!】

こんにちは、新米臨床心理士のM美です☔

お盆期間皆さまはどのようにお過ごしでしょうか?
新宿御苑前メンタルクリニックではお盆期間も一般診療を行っております!
(スッカスカの通勤電車は快適ですが、こころに来るものがありましたね)

今週のテーマは【夏バテ】!
夏バテには、『現代型夏バテ』というものが今はあるようなのです。
旧来の夏バテとともにお伝えしていきたいと思います!

 

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M美:「今週も看護師のKさんをお呼びしました!宜しくお願い致します。」
Kさん:「今週もお邪魔します、看護師のKです。よろしくお願い致します。」

M美:「今週のテーマは【夏バテ】ですが、これまでの夏バテに加えて、近年では『現代型夏バテ』というものがあるとお聞きしました!一体どのような違いがあるのでしょうか?」
Kさん:「夏バテの原因は、これまでは『暑さ』と『紫外線』によるものと言われていました。暑さが厳しいと大量にエネルギーを消耗するので身体が疲れてしまったり、食欲が落ちてしまいます。また、暑さによって眠りの質も悪くなりがちなので、夏バテを引き起こします。加えて、紫外線を大量に浴びると、細胞を破壊する体内の活性酸素が増加します。これは身体にダメージを与えますので、夏バテをより促進してしまいます。」
М美:「疲労や食欲不振、睡眠不足というのは我々がイメージする夏バテそのものという感じですね!」
Kさん:「そうですね。帽子をかぶったり、なるべく多くの野菜を摂ったりと何かしらの夏バテ予防は皆さん意識してやってらっしゃるかもしれませんね。」
М美:「暑いとそうめんなどの炭水化物に偏りがちですからね~そうめんにトマトやキュウリを加えて一工夫しているよ!っていうご家庭も多いかもしれませんね!」

М美:「従来の夏バテは結構皆さんに認知されていますし、対策も人それぞれ行われているように思いますが、『現代型夏バテ』とは、いったいなんなのでしょうか?」
Kさん:「『現代型夏バテ』とは、暑さや紫外線という従来の夏バテに加えて、『室内外の気温差』『エアコンによる冷え』『冷たいものの摂り過ぎによる内臓冷え』によって引き起こされる不調のことです。『室内外の気温差』は疲労やだるさを引き起こしますし、『エアコンによる冷え』は疲労・肩こり・だるさ、『冷たいものの摂り過ぎによる内臓冷え』は胃腸の不調を引き起こす可能性があります。」
М美:「従来の夏バテが暑さによる不調とするならば、『現代型夏バテ』とは逆に冷えすぎてしまうことで起こる不調なんですね!!!」
Kさん:「その通りですね。暑さを避ける工夫が、かえって身体を中からも外からも冷やす環境を作り、エネルギーを奪ってしまうのです。夏は冬に比べて元々代謝が低い時期でもありますので、エアコンや冷たい食べ物で身体が冷えるとより代謝が落ちてしまいます。特に女性は冷えに敏感な方が多いので、身体や心がだる重く感じる、やる気がでない、食欲がない、疲れやすいといった症状が現れるかもしれません。」

М美:「『室内外の気温差』や『エアコンによる冷え』というのは、身体を外から冷やす環境ですよね?」
Kさん:「そうですね。体温を上げたり下げたりという体内の調整には交感神経が大きく関係していますね?室内外の気温差が大きい環境では、体温調節のために常に交感神経が働いている状態となり、エネルギーを必要以上に消耗してしまうことが多いんですよ。」
М美:「そうなると、身体の負担も増えてしまいますね…(切ったり付けたりすると逆に電気代がかかってしまうというエアコンみたいだな…)
Kさん:「そうですね。体力が削られますと夏バテにもなりやすくなりますので、体調にもよりますが、冷房の温度は下げ過ぎないようにすることが重要ですね。」
M美:「電車の中や職場などは特に冷房が効いているので、夏でも寒いと思うことが多いですもんね。運動もしないし、冷える一方という感じですね。」
Kさん:「なので、室内外の気温差が10℃以下に設定することが理想と言えるでしょう。しかし、電車や職場などは調節が難しいと思いますので、1枚羽織るものを持ち歩く、ひざ掛けを職場に置いておくなどの工夫をされるといいでしょう。」

М美:「『冷たいものの摂り過ぎによる内臓冷え』は身体を中から冷やすものですね。」
Kさん:「そうですね。最近は、冷たいものを食べ過ぎたり飲みすぎたりすることによって『内臓冷え』を起こす方が増えており、その結果、胃腸の調子が悪くなったり、身体がだるくなったりという症状を訴える方が増えていますね。」
М美:「暑いとどうしてもそうめんや冷やし中華などの冷たい麺類やアイスなどの冷たいスイーツに手が伸びてしまいますもんね…」
Kさん:「キンッキンに冷えた飲み物なども内臓冷えの原因になりますので、冷たい食べ物や飲みものを摂るときは注意が必要ですね。」

М美:「それでは、現代型夏バテを予防するにはどうすればいいのでしょうか?」
Kさん:「【朝】【昼】【晩】に分けて説明していきますね。まず【朝】ですが、朝起きたら身体を内側から温めるためにコップ一杯の白湯を飲むことをお勧めします。起床時と就寝時は白湯を意識的に飲むようにしましょう。」
М美:「白湯を飲むことはお通じにもいいと聞きました!ということはお肌にもいいということになりますね!」
Kさん:「次に【昼】ですが、冷たいものばかり摂取すると内臓冷えの原因となりますので、水分補給をこまめにとる際は、常温のものをおすすめします。また、室内外の気温差が大きいほど身体が疲れてしまうので、冷房はゆるめに設定しましょう。その時、湿度に気を配ってみてくださいね。」
М美:「気温はさほど上がっていなくても湿度が高いと熱中症の危険性がぐっとあがりますのでそこは注意が必要ですね!」
Kさん:「最後に【夜】ですね。夏の夜はビールを飲んだり、お風呂上りにアイスを食べたりと内臓冷えを起こす原因がたくさんあります。」
М美:「身に覚えしかありませんね…」
Kさん:「それをすべてやめましょうというのはあまり現実的な話ではないですね。なので、冷たいものを食べたり飲んだりした場合は暖かいものを一緒に摂ってください。」
М美:「シャワーではなく、きっきり湯船につかることも大切ですね!」
Kさん:「そうですね。湯船につかって血流を良くすることはとても大切です。入浴時に炭酸入りの入浴剤を使うと、ぬるめのお湯でも血流促進することができるので、夏でものぼせることなく疲労回復することが出来ますよ!」
М美:「なるほど!(お風呂につかりながらアイスを食べれば完璧???
Kさん:「また、疲れているときは胃腸も疲れています。スタミナをつけようとして無理に食べてしまう方が多いかと思いますが、無理に食べると消化機能が追い付かず、余計胃腸の負担になってしまいます。疲れているときは思い切って何も食べず、胃腸に休息させましょう。」
М美:「なんと!スタミナをつけるために食べなくちゃと思ってお肉などを無理やり食べていました!そして胃もたれしたりしていました…そういう時は無理せず軽いものや何も食べないという選択肢もあったんですね!驚きです!」

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今週はここまで!
暑さへの工夫が逆に夏バテを引き起こしていたなんて驚きですね!
暑さや冷たさとうまく付き合って快適な夏を過ごしましょう!
なんか調子が悪いな…というときは病院にかかることも1つの手ですね。

それでは、また来週〜♪

当院クリニックの情報

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