新米日記 6粒目【どこかで聞いたことのある自律神経・前編】
こんにちは、新米臨床心理士のM美です☂
関東は梅雨入り後も晴れの日が続いていましたがやっと梅雨らしい天気になってきましたね。
身体やこころが重たく感じられて憂うつな気持ちの方も多いのではないでしょうか?
今週のテーマは【自律神経・前編】!
前回も少し触れましたね。梅雨は自律神経が乱れやすい時期ですし、正しい知識を身につけていきましょう!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
M美:「今週もI先生にお話をお聞きしたいと思います!I先生よろしくお願いします!」
I先生:「はーい、よろしくお願いします。」
I先生:「ではM美さん、自律神経とはなんでしょう??」
M美:「自律神経とは、心臓を動かしたり呼吸をしたり汗をかいたり、自分が意識していなくても働いてくれている神経のことです!自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります!」
I先生:「それでは、その2種類の説明をしてみましょう。」
M美:「交感神経とは緊急の時やストレス反応時に働く、心身を活発化させる神経のことをいいます。激しい運動、恐怖や緊張を感じている時、頑張って働いているときなどに交感神経が優位になります。車で例えるとアクセルですね!瞳孔が開いたり呼吸が速くなったり心拍や血圧が上昇したりする一方で胃腸の働きは抑制されます。」
I先生:「ほうほう、それでは副交感神経とはなんですか?」
M美:「副交感神経とは心身を休め回復させる神経のことです。睡眠時や休息時などリラックスしている時に副交感神経は優位になります。車で例えると給油やメンテナンスといったところでしょうか?瞳孔は閉じ、心拍や血圧が低下する一方で胃腸の働きは活発になります。」
I先生:「そうですね。交感神経の役割は『闘争と逃走』なんですね。危険や困難と闘う、あるいは逃げるために身体を最大限使えるように準備しているのですね。一方、副交感神経の役割は『休息と回復』です。メンテナンスには栄養が必要なので胃腸の働きが活発になるんですね。」
山の奥に設置された吊り橋は古く、風も強く吹いているためよく揺れています。
橋を渡り始めると板と板の隙間から遥か下を流れる川が見えます。
ふと前を見てみるとこちら側に渡ってくる1人の女性が。
おお!なんと美しい女性だろう…こんなにも胸がドキドキしている…!
M美:「👆いわゆる吊り橋効果というものですね。恐怖や緊張によるドキドキを恋のドキドキと勘違いするというものですが、これは交感神経の危機から逃れるための戦闘態勢のドキドキのことですね!」
I先生:「M美さんは『自律神経失調症』という言葉を聞いたことはありますか?」
M美:「当然ありますよ!」
I先生:「では、『自律神経失調症』という病気は実はない、ということを知っていますか?」
M美:「え?!?!?!ないの?!?!?!…ですか?!」
I先生:「『自律神経失調症』とは一般内科で良く用いられる病名で、器質的には何の異常も見られないにも関わらず、頭痛や動悸、発汗、耳鳴り、めまい、倦怠感などといった症状を訴える場合に使われるものなんですね。」
M美:「つまり身体的にはどこも悪くない、異常の証拠が見つけられないのに困った症状があるということですね。困っている症状は絶対あるのにその本体が見つからないなんて、なんだがタマネギみたいですね。」
I先生:「『自律神経失調症』の正式名称は『身体表現性自律神経機能不全』と言いまして、①本態性自律神経失調型、②心身症型、③神経症型の3つに分類されています。①は生まれつき自律神経の働きが乱れやすいタイプですね。虚弱体質や低血圧の人に多いです。②は生まれもった体質にストレスなどの精神的原因が重なって発症するものです。真面目な性格の人、つまり自分に厳しい方に多く、現れる症状や重さも様々で約半数がこのタイプです。③は自身の不調に敏感で少しの不調でも心配してしまう人に多いですね。心理的・精神的なものが深い要因となって症状があらわれているものですね。」
M美:「色々な種類があっただなんで知りませんでした!!!『自律神経失調症』とは病気というより原因を特定できない症状の集まりのようなものなのですね!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今日はここまで!!!
あなたはどのタイプの『自律神経失調症』でしたか?
来週は【自律神経・後編】をお送りしたいと思います♪
当院クリニックの情報
- 所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿2-1-1 白鳥ビル2F
- 電話番号:03-4405-6946(リワーク直通、10:00~18:00)
- リワークは毎週月~金(10:00~16:00)でプログラムを行っております。
- 見学相談は、16:20から1時間程度、HPでも、お電話からでもご予約いただけます。
- 見学相談は、人事などご本人様でなくともご参加いただけます。
- リワークは、当院にお罹りでない方でもご利用いただけます。