新米日記4粒目 【知ってるつもりだったストレス・前編】



真夏のような天気が続いていますね。

寝苦しい夜がある一方で、電車の中やお店の中が涼しすぎると感じる方もいらっしゃるかと思います。

女性は特に冷えを感じやすい方が多いので、体温調節がしやすいように1枚上に羽織るものや薄いひざ掛けを持ち歩かれるといいかもしれませんね。

 

こんにちは、新米臨床心理士のM美です💛
第4回目となる今週のテーマは【ストレス】です!

皆さん、このような会話をよく耳にするのではないでしょうか?

A子:「今日、仕事でミスして上司に怒られちゃった…自分が悪いんだけど、それが結構『ストレス』に感じちゃって…」
B子:「それは大変だったね。じゃあ、今日はおいしいものを食べよう!」
C子:「『ストレス』解消のためにカラオケにも行こうよ!」

『ストレス』、『ストレス解消』という言葉は日常会話でもたびたび用いられる言葉ですね。
前回のテーマであった【うつ】でもたびたび登場した重要な概念なので、『ストレス』とは一体何者なのか、詳しく学んでいきましょう!

今回はベテラン精神科医のI先生をお呼びして色々お話をお伺いしていきたいと思います。
I先生は薬物療法とは異なった精神療法を専門としているお医者さんです。

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M美:「I先生、今日はよろしくお願いいたします!」
I先生:「はい、こんにちは。ブログですね?」
M美:「その通り!今回のテーマは【ストレス】です!」

I先生:「一般的に『ストレス』というと、精神的・肉体的に強い負担となったり、負荷を生じさせたりする不快な外的刺激や状況を指すことが多いかもしれませんね。」
M美:「そうですね。心身の負担となるイヤな出来事や状況というイメージが強いです。」
I先生:「でも、同じ出来事や状況でも『ストレス』に感じる人とそうでない人がいますよね?」
M美:「たしかに!一体何が違うのでしょう?」

I先生:「アレルギーに例えてみましょう。杉花粉にアレルギー反応を起こす人にとって杉花粉はアレルゲンですが、アレルギー反応を起こさない人にとってはただの花粉でしかないですよね。」
M美:「たしかに!!!」
I先生:「『ストレス』もおんなじことですよ。例えば、上司からの言葉を『怒られた』と解釈する人(M美:A子さんだ)は自責の念や悲しみといった反応を経験しますね。その結果、お腹が痛くなったり場合によっては涙が出たりします。しかし、上司の言葉を『教えてくれた』と解釈する人は感謝や尊敬とあまり嫌な気持ちにはならないですよね。その結果、上司に相談しやすくなり、場合によってはミスも減ってくるかもしれません。」

M美:「『ストレス』に感じるか感じないかというのは、その人の解釈、つまり思考に関係するということですか?」

I先生:「そういうことです。イヤなものという解釈で引き起こされた反応を『ストレス反応』と言います。そしてストレス反応が起こった際の対象を『ストレッサー』と呼ぶのです。『ストレス反応』なしに『ストレッサー』はありえないのです!」

M美:「(つまりA子さんは上司からの指摘をイヤな出来事と解釈しているので腹痛や涙が出るといった『ストレス反応』が起こるということか!『ストレス反応』が起こるということは、上司から指摘されるという出来事はA子さんにとっての『ストレッサー』なんだな!)」

M美:「あれ?そうなると『ストレス』って何を指す言葉なんですか???一般的に使われている『ストレス』って厳密にいうと『ストレッサー』のことですよね?」
I先生:「お!良く気がつきましたね。そうです、本来『ストレス』とは、ストレス反応の強さとストレッサーの大きさを足したものを指す言葉なので、日常生活の中で耳にする『ストレス』とは正しくはストレス反応を引き起こす『ストレッサー』のことを指していることが多いですね。」
M美:「『今日の会議はストレスだな…』ではなく、『今日の会議はストレス反応を引き起こしそうだな…』が正しい使い方というわけですね!」

 

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はい!本日はここまで!

アレルギーに例えた説明はとても分かりやすかったですね!
来週も引き続き、『ストレス』についてお伝えしていきたいと思います♪

I先生が監修しましたストレスに関する記事もこちらから読むことができますので、ぜひ読んでみてください♪
http://mens-skincare-univ.com/article/040268/

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