ストレスと自律神経の関係
こんにちは。ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?新緑の木々や花に囲まれた庭園を散歩したり、好きな映画や音楽鑑賞、読書、何もしない時間をのんびり過ごしたりと日頃のストレスを発散できた方もいらしたのではないでしょうか。
近年、複雑な人間関係、氾濫する膨大な情報、刻々と変化する社会情勢などにより働く人たちのストレスが増加しています。また主婦や学生においても家族構成の変化や経済的困窮による育児負担、学業の継続や就職の成否などによるストレスは増加傾向にあります。社会生活の中でストレスは避けられない問題ですが、過度のストレスは健康に大きな影響を及ぼします。
私たちの身体には、精神的ストレスや環境の変化による外からの刺激に対して体内の状態を一定に保とうとする働き(ホメオスタシス=恒常性)があります。この恒常性を維持する働きを担っているのが自律神経ですが、長期間ストレスを受け続けるとこの恒常性が阻害され、自律神経が乱れていきます。私たちがストレスによって感じる疲れ、だるさ、不眠などは自律神経の乱れが影響していると考えられています。今日はストレスと自律神経の関係についてのお話です。
神経とは私たちの脳と体をつなぐ情報の道のことです。神経は大きく「中枢神経(脳と脊髄にある神経)」と「末梢神経(中枢神経から体の隅々まで張りめぐらされた細い神経)」に分かれています。
「末梢神経」はさらに「体性神経」と「自律神経」に分かれています。「体性神経」は、痛い熱いなどの感覚や手足を動かす運動に関わる神経なので、その働きを意識することができますが、「自律神経」は、外部環境が大きく変化しても、生体の内部環境を一定に保つ(血液循環、体温調節、呼吸、消化吸収、排泄、免疫、代謝、内分泌などの調整)役割があり、意識的に動かすことができません。
「自律神経」は、自動車でいえばアクセルにあたる「交感神経」とブレーキにあたる「副交感神経」の2つの相反する働きもった神経によってコントロールされています。「交感神経」は、活動を司る神経で、朝から日中にかけての活動時に優位に働き、この神経が働くと血管を収縮させて血圧上昇、心拍数増加、呼吸を早め、気分を高揚させます。「副交感神経」はリラックスを司る神経で、夕方から夜のくつろいでいるときや眠るときに優位に働き、この神経が働くと血管を拡張させ、血圧下降、心拍数減少、呼吸は遅く深くなり、気分を落ち着かせます。また胃腸の消化を助ける働きもあります。
現代社会は、様々なストレス要因により、「交感神経」が刺激され続けることで、つねに高揚状態になってしまい、その結果「副交感神経」の働きが低下してしまう、もしくは過剰に働いてしまい、自律神経のバランスが崩れやすい状況を強いられています。
では私たちがストレスを軽減し、ため込まない生活を送るためにはどうすればよいのでしょうか?
まずは生活習慣を整えることです。日中は意識的に「交感神経」を使って生活し、夜は意識的に「副交感神経」が優位になる生活を送ることが必要です。
当リワークでは、日々の生活習慣を「生活リズム記録シート」に記録してもらっています。生活習慣を一覧表にし、睡眠、食事、入浴、服薬、気分、余暇活動の状況を振り返ることで改善点を探しながら生活リズムを整えていきます。意識的に動かすことのできない自律神経ですが、その仕組みを理解し適切に対処していくことでストレスをコントロールしていくことができます。
休職中の過ごし方に迷っている方は、当院リワークの活用をぜひ検討をしてみてください。スタッフ一同ご連絡をお待ちしております。
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